節約して日々を過ごしていますが、人のためにお金を使うことは大事なことだと思っています。
「マズローの欲求5段階」を知っていますか。
一番底辺にあるのは、「生理的欲求」。これは空腹を満たす、睡眠を取るといった、本能的な誰も必要とする生命を維持するための最低限の欲求です。これが満たされてこそ、次のことが考えられます。
次は「安全欲求」。安全なところにいたいという欲求です。たとえ生理的欲求が満たされていたとしても、いつ死ぬかわからないような危険な場所では生きた心地がしませんし、他のことが考えられませんよね。
その上は「社会的欲求」。「帰属欲求」や「所属と愛情の欲求」とも呼ばれます。一人では孤独ですから、人間は何らかの社会的集団に属することで安心するものです。友達を作りたい、家族に受け入れてほしい、家族を作りたいと思う欲求のことで、自分を受け入れてくれる人がいることが、社会的に安心して暮らすために必要になります。
4番目は「承認欲求」。これは社会から認められたいという欲求です。人に褒められたりすると満たされる欲求ですね。良い会社に入りたい、出世したいなどはこの欲求に入ります。
5番目は「自己実現の欲求」 理想の自分になりたいという欲求で、自分の才能の最大限の発揮をしたいという欲求です。
私がもともと知っていたのは、この5段階までです。
しかし調べてみると6番目の「自己超越欲求」というものもあるのですね。
マズローが晩年述べていたそうです。自己実現を果たした人の中には、自我を超越して、他者を幸せにしたい、戦争をなくしたい、貧困をなくしたい、貧しい子どもを救いたいなど、世界をよりよいものにしたいという欲求のことだそうです。
さて、話は戻ります。
私は今普通に食事をして、必要な医療を受けられて、
風雨にさらされることなく、それなりに安全な場所で眠ることができています。
世界を見ると、そんな最低限なことすら叶わない人々がたくさんいますね。
私は金持ちではありませんが、自分で稼いだお金は全部自分のためだけ、自分の家族のためだけに使うのではなく、
最低限の欲求すら満たすことができない方たちにも届けられたらいいなと思います。
結婚したときから、国境なき医師団に毎月5,000円寄付。
子どもが生まれてからは、プランインターナショナルに毎月3,000円寄付というのを細々と続けています。
それ以外に、猫が大好きなので、猫を保護してくれている団体に不定期でだいたい年3万円くらいを寄付しています。
あとは、友人ですね。
友達の数はすご~く少ないです。この歳になると、それなりの頻度で連絡を取り合う人って少しずつ減っていって。なので、長年友人でいてくれている今いる友人を大切にしようと余計に思います。
友人に対してはこれまでの感謝とこれからもよろしくね、の気持ちを込めて、
結婚・出産のお祝いは当たり前ですし、ご不幸があったときなどもお金を使うようにしています。
金額の云々ではなく、気持ちとしてですが。
お金について真剣に考えようと最初に手に取った「お金の大学」にもこのように書いてあります。
「幸福の根源は、人・社会との繋がり」
人のため、と思ってやっていることは自分のためでもあります。
例えば、紛争地帯や貧困地域に医療を届ける国境なき医師団への寄付は、世界をよりよくしたいという思いから来ているものであり、マズローの6番目のある自己超越欲求が少なからず満たされます。
お金で繋がっているわけではないけれど、今自分の周りにいてくれる人たちを大切にしているよ、というひとつの表現として、贈り物がある。何か贈りたいという気持ちが相手に伝わり、相手も自分のことを友人だと思ってくれる。そうすることで、3番目の社会的欲求が満たされるのです。
人のためにしていることは、巡り巡って自分に帰ってくるんですね。
そういうことを意識して、暮らしていきたいと思います。
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