8月末に地方暮らしから、神奈川に戻りました。
資産形成の視点、教育など子育て、趣味その他もろもろの視点から、都会と地方の生活を比べてみたいと思います。あくまでも、私の主観によるものですので、正確なデータがあるわけではありません。
ご参考程度に読んでいただければと思います。
①家賃
これはもう、言うまでもなく、圧倒的に地方が安いです。特に、仕事で行く場合は、家賃が無料または格安のため、だいぶ違います。家賃は一般的に一番大きな固定費です。ここがなくなる(またはだいぶ少なくなる)というのは、大変大きなメリットだと思います。
都会の場合、マンションなんかは家賃がまぁまぁかなと思っても、管理費が高い場合があります。
車がある人にとっては、駐車場代もかなりネック。。。私は神奈川ですが、駅チカなら2万円。。都内なら3万円とかしちゃうんでしょうか。それが家賃に加えてかかるっていうのはかなりの出費ですね。。
②食費
住む地方にもよるのかもしれませんが、これも地方ですね。。
たいていの場合近所に農業に携わっている方がいらっしゃいます。農家さんってわけではなくても、土地を持っているので、野菜を育てている方は多いです。また、柑橘類なんかは、植えたわけではないけど、前から木があって、勝手に成って、食べきれなくて困るっていう方もいらっしゃいます。
そうして、自分たちで食べきれない野菜をご近所に配ってくれます。
ただ、あくまでも善意でくださっているので、いつ何をどれくらいもらえるかは運です。
なので、買わなければいけない場合もあります。それでも安い!
道のいたるところに野菜の無人販売所がありますし、スーパーにも地産地消コーナーがあったりします。そこで旬の新鮮なお野菜を、格安で手に入れることができます。
よっぽど、アボカド食べたいとか、パプリカどうしても食べたいとかではない限り(高齢者にあまりなじみのない野菜は生産量少ないので出回っていません)、お野菜は安く手に入ります。
フルーツも、季節外れのものやその土地で栽培されているものでない場合を除き、おいしい果物がとっても安いです。
私が住んでいた場所では、柑橘類はそれはもうたくさんの種類(日向夏、甘夏、はるか、サワーポメロ、スイートスプリングなどなど)がありましたし、マンゴーも採れるところでしたが、こんなにおいいしいマンゴーがこんなに安いの?っていう驚きの価格でした。パッションフルーツは1個20円くらいで手に入り、シーズンは何個パッションフルーツを食べたことか。。とても贅沢な日々でした。
海に近いところでしたら、漁師さんが近所にいらっしゃったり、趣味で釣りをされている方が多いので、お魚も新鮮なものがもらえたりします。
お肉に関しては、都会とさほど変わらない価格で手に入ります。
なので、食費に関しても、地方に軍配!
③光熱費
水道は地方自治体によってかわるので、そこは省略します。
電気も今は自由化され、自力で安いところを探せる時代になりましたし、比較が難しいので省略。
ガス代は、都会なら都市ガスがありますね。都市ガスの場合のみ、都会に軍配です!
プロパンガスは高いです、ほんとに。。。
ケチな私は、4月以降はガスを解約しました(笑)日中の暑い時間に入ればなんてことない!体も鍛えられます。
④交通費
都会の場合は普段のお出かけは公共交通機関を利用することが多いのではないでしょうか。
私は神奈川を離れて、たった2年しか経っていませんが、それでも戻ってきて、交通費で飛ぶようにお金がなくなっていくことに驚きでした。
たいてい友達と会うために、どこか大きい駅で待ち合わせをします。そこまでの交通費、平気で往復1000円近くかかります。まだ使う鉄道が1社なら良い方です。他社に乗り換えるなら、1,000円は軽く超えてしまいますね。。。
友達にただ会うだけでも、けっこうな出費(都会に住んでいると普通なんでしょうが、地方にいると使わないお金なので、そう感じます)
しかし、地方は何と言っても車がないと生活が成り立ちません!都会のようになくてもなんとかなるものではなく、必須です。それに、一家に一台ではなく、一人一台になります。
駐車場代はかかりませんが、車を持っているというだけで、車検、保険、ガソリン代と必ず必要となる経費があります。
特にガソリン代なんて、都会より1リットルあたり30円高いとかザラです。。。
出かける頻度にもよりますが、この場合ファミリー層なら、都会の車無し生活のほうがお金がかからないかもです💴
⑤教育費
うちは中学生がいるので、中学生の親目線での意見が中心となりますが、都会だと中学生は塾行っている子がほとんどで、またその塾代がとても高額です。受験する最終学年になったりすると、60,70万という額がかかってくると思います。
一方地方は、塾があればまだいい方で、ないところもありますし、あっても個人経営で、みんなごちゃまぜで、わからないところがあれば聞きに行く方式の塾がメインになるため、月謝が安いです。
行っていない子のほうが大多数なので、塾に行かなければついていけなくなるかもという心配もないです。
なので、教育費に関しては地方のほうがかかりません。
⑥学力
ここは、たまたまその学年がどうだったのか、っていうのもありますので、(特に地方の場合、学生数が少ないので、1人が与える全体への影響が、都会のそれとは異なりますしね)私の主観で書かせてもらいます。
そりゃー、都会は人数が多いですから、ビックリするくらい賢い子が何人か学年にいます。
地方の場合は、そういう子がいる学年もあればいない学年もあると思います。
島では通える範囲に行ける高校が数校しかなく(場合によってはそもそも一つしかない)、その高校が定員割れをしているため、高校に入れないという事態が起こらないので、みんな必死に勉強しなくなってしまうというわけです。。
ただ、先生たちが、どうにかこののんびりの島っこたちに勉強してもらおうと、すごく頑張っています。
宿題もものすごい量が出て、理科なんて、「教科書をまとめて図や絵も含めてノート1冊分写す」なんちう、果たしてこれは効率の良い学習と言えるのだろうか?と言いたくなるものも正直ありましたが、とにかく机に向かってもらおうという先生たちがいろいろ課題を出します。
では、学力がほかの地域と比べて低いのかというと、そうでもないのです。
私が住んでいたのは離島でしたが、その県の全生徒を対象とした学習理解度調査というものが毎年行われており、娘が通っていた学校の平均は、その県全体の平均よりもいつも高かったんです。
⑦習い事
習い事の選択肢は、当然のように少ないです。。都会なら、例えばピアノ教室がたくさんあって、それらを比較検討して、自分に合いそうな教室を探すと思いますが、基本的に選択肢がないので、そこにみんな通うようなことになります。
しかし、島という狭い環境の場合、悪い評判もすぐに広まりますので、あまり変なところはないと思います。子ども好きな方が愛情をもって教室をしてくれている印象です。
⑧旅行に行く機会
最近「経験値」という言葉、よく聞きますね。DIE WITH ZEROにも、経験にお金を使うことが良いということが書いてありました。
都会と地方、経験値を積むということにおいては、どこに重きを置くのかで変わってくると思います。
何と言っても、地方はすぐそばに大自然!日常的にきれいな海が拝めたり、山登りができたり。。
都会にいたら、仕事の休みと子どもの学校の休みを合わせたり、交通手段や宿泊先の確保をしたり、本格的な自然に触れようとすると、時間とお金がかかります。
それがあんなに身軽に、今週末行く?明日行く?という感じで、自然の中で遊べるというのは大変貴重な経験だと思います。
一方で、我が家はコロナ前まではよく海外旅行に行っていましたが、海外に行くとなるとすごくハードルが高いです。
まず、島を出るのに1日かかる。それですでに前後それぞれ1日ずつ、計2日取られます。
そしてその県で一番大きい空港に行っても、成田空港や羽田空港と違って、いろいろな行先があるわけではありません。だいたい韓国や台湾、上海などの近場のアジア、それに加えてハワイがあったりなかったり。他の国には、その県の空港から行ける大きなハブ空港へ行く必要があります。
そうすると、さらに行き帰り合わせて2日取られることも。。。そうすると、島から出る分を合わせて、4日。。。で、そこから飛行機で10時間ほどかかるようなところに行くとなると、また移動で行き帰り合わせて2日。。うまく乗り継ぎが行ったとしても、仮に1週間休みを取った場合、そのうち5日ほどは移動だけでとられてしまうわけです。
そうすると行ける国は限られてきますね。我が家はとにかく海外旅行好きなので、その点では地方暮らしは場所によっては、機会が限られると思いました。
結論としては、大好きな海外旅行に行けないと言っても、コロナの時期だったので都会にいてもどうせ行けなかったし、それ以上の経験ができたので、うちの子たちは地方での暮らしを体験できて本当に良かったって言ってくれているので、行って良かったと思います。
最後に、資産形成の面ということでまとめると、我が家の場合は地方暮らしが圧倒的に出費が少なかったです。
都会は誘惑が多すぎて、新しい店がどこかにできて、試しに買ってみよう、どうせ買うなら家族みんなの分。友達に会うのも、交通費のところでお話しましたが、その交通費に加えて、飲食費も馬鹿にならない。。島では、外食に行きたいなと思っても、あそこ新しくできたから行ってみよう!ということもほとんどなく、自然と自炊の日々になり、都会に戻ってから飛ぶように増える出費にヒーヒー言っております💦
何を大事にするか、それぞれ人によって違うと思いますが、参考になったら幸いです。
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