受験生、塾行かせる?行かせない?

昨年度はうちの長女、高校受験でした。もうあっという間に1年過ぎてしまいました。

早いものです。

今回のお話はうちの長女の受験体験談です。

節約とは関係ないと思われるかもしれませんが、塾代ってけっこう大きな支出ですので、関係おおありなのです!

特に受験生となると、ほとんどの塾では講習も必須となり、かなり高額となります。

私が住んでいる県では、塾に行くのが普通。小学生はともかく、中学生は塾に行ってないなんて、超珍しい、というか、聞いたことないかも、ってくらいです。もれなく、うちの長女も塾に行っておりました。

私自身が小学1年から中学3年ずっとず~っと塾通いでした。勉強は親に聞くものではなく、塾で教えてもらうものという環境で育ってきたので、子どもを塾に通わせないという選択肢はなく、迷うことなくうちの子も塾に入れました。

長女はのんびりやさんで、理解するのにも時間がかかったりします。

小学生のときは、実は「え、ここでつまずいてるの??」と思ったこともあります。

「500円持って買い物に行きました。50円のりんごを3つ、100円の桃を2つ買いました。さておつりはいくらでしょう?」といったよくある問題も、どこで足し算を使って、どこで掛け算を使うのかが分かっていなくて、どうやったらこの式になるの?っていう式を立てていました。

親が自分の子どもに勉強を教えるのって難しいんです。他の子どもにだったら、優しく教えられることでも、自分の子となるとイライラしてしまったり。。。今思えば反省ばかり。

そんなこともあって、長女には塾は必須と思っており、早めに通わせていました。

そして、基本的に塾に丸投げ状態となりました。

長女は中学に入り、勉強の難しさも比べ物にならなくなり、普段の学校の提出物、定期テスト対策や部活、塾通いで、超多忙に。。

塾は週4回、19時から22時までの3時間。定期テスト前だと、さらに増えます。

部活から帰ってきて、18時過ぎ。ご飯を食べて、ちょっと一息ついたら塾へ出発。

22時過ぎに帰ってきて、ちょっと休んで、お風呂に入ったらあっという間にもう23時。そこから、次の日に提出しなければならない課題をやって、24時を過ぎ。。。

毎日寝不足で、肌荒れもすごくて、かわいそうなくらいでした。。

中3になったら受験もあるので、今よりさらに忙しくなるんだなぁと思っていたところ、

長女が「田舎でのんびりしたい」と言い出しました。

確かにこのままこの中学に通って、塾に行く日々を送っていたら、うちの子疲れ果てちゃうかも、と思って、1年限定、親子で山村留学制度を使って田舎暮らしをしました。

普通中学3年で、転勤でもないのに自分の希望で引っ越す人なんていないので、中学の先生、周りの同級生、通っていた塾には驚かれたなんてものではありません。

その田舎には中学が一つ。人数も少ないため、塾も少ない。一応あるにはありましたけど、都会のように学年別になんて指導できません。その学年が1人、2人しかいなかったら、その人数のために開講できないのは当然のこと。なので、あるのは寺子屋のような、みんなで勉強して、わからないところを先生に聞きに行くような塾のみ。先生が授業をする、という都会の塾のスタイルではありませんでした。

かつ、うちの長女は人見知りなので、塾には行きたくないと言ったので、塾に行くという選択肢はなくなりました。

そうすると、他にある選択肢は通信教育です。

今は幸運なことに、オンラインでの教育を受けられるようになっています。

よくテレビで見ていたスタサプをまず始めることにしました。

金額も月2,000円程度と気軽で、それでも9教科を網羅できます。

たくさんの動画があり、内容もピンポイントにこの教科のここがわからない!という疑問に応えてくれます。動画の時間自体も、それほど長くないため、最後まで集中して聞くことができ、なかなかいいじゃない、と思っていました。

しかし、これじゃ成績が伸びなかった。受験対策って考えると、やっぱり足りない。

勉強時間はしっかり取っているのに、動画だけじゃ疑問が解決できず、また、演習問題などがあるわけではないので、問題を解ける力を付けるのは難しく、成績が下がり気味になっていきました。スタサプだけでは不十分と思い、今度はスタサプの個別指導を申し込みました。

個別指導は、1週間分のスケジュールも考えてくれるということで、毎週1週間分のタスクが送られてきます。しかし、その週は出かける用事があったり、地域の行事もあったりで、そうそう計画通りには進まず、また、こちらからアプローチすれば応えてくれるかもしれませんが、こっちがアクションを起こさないと、ほとんど放置だなって思うこともあった上に、それでいて値段も8,000円ほどと、それなりに高く、きめ細やかな指導があるわけでもなかったので、3か月くらいで辞めてしまいました。

別にスタサプを否定しているのではなく、うちの子には合いませんでした。

そして成績が思うように上がらないまま、長い夏休みが終了。

このままではまずい!と思って、次はベネッセ中学講座を申し込むことにしました

うちの子にはこれが合いました。合うものがあって本当に良かった~~😿

ベネッセの良いところは、都道府県別に対策をしてくれているところです。住んでいる県は異なっていましたが、また4月になったら元住んでいた所へ戻り、そこの高校を受ける予定だったので、その県の対策ができました。

スタサプと違い、毎月送られてくる教材があるので、その月のうちにそれをこなそう、今月はこれを頑張ってやればいいんだという目安ができます。

スタサプは基本PCかスマホで見るしかないので、学校で見ることはできませんが、ベネッセなら小さめの要点をまとめた教材も送ってくれるので、学校に持って行って勉強することもできます。

また、ベネッセの合格判定テストもあるし、保護者の相談に乗ってくれるサービス、個別の質問に答えてくれるサービスや、その県の公立高校入試の特徴について解説してくれる動画、その時期その時期で生徒を励ましてくれる動画もありました。スタサプのときはひたすら孤独でしたが、ベネッセは、1人じゃない、応援してくれる人もいるし、同じように頑張っている仲間がいると感じることができました。

値段は、スタサプの個別とオンライン受け放題を合わせた額よりも安い7,980円程度。追加費用はなし。

それで合格判定模試まで受けられて、定期テスト対策の教材、苦手な項目の攻略本などいろいろもらえることも考えたら、うちはベネッセのほうが圧倒的に良かったです。

なぜ4月からベネッセにしておかなかったんだろう、と後悔したくらいです。

しかししかし。。。

ベネッセだけでは足りません。(そりゃ学力ある子は、足りるかもです。あくまでうちの子の場合です)

あと何が必要か。

それは親の協力です。

うちの場合、

1.最初に子どもと、受験に向けての生活のルールを作りました。

・遅くても23時には必ず寝る。まだやっておきたいことがあっても寝る!

・6時半に起きる。

→これは、志望する高校までの所要時間、当日の試験の時間割、当日家を何時に出るかを確認したうえで決めた、受験当日の起床時間に合わせました)

・家に帰ってきたらまず、学校の宿題を終わらせる。

→その地方の中学校に転入する際、「この地域の子どもは塾に行っていない子がほとんどで、みんなのんびりで、宿題を出さないと家で勉強しないので、宿題の量がとても多いです」と言われていました。なので、すごく時間がかかります。これを終わらせてから他のことをしないと、結局夜更かしになってしまうので、とにかく最初にこれをやってもらうことにしました。

2.受験ノートという長女との交換日記のようなものを作りました。

長女が学校から帰ってくる前に、その日の勉強の計画を立てて、そのノートに記入しておきます。

例えば

20:30までに宿題を終わらせる

20:30~21:30 数学の○○問題集

21:30~22:00 社会

22:00~22:30 英語長文

といった具合です。たまに長女のほうから、今日はこれをやりたいと思っている、という希望がくるので、その場合は本人の気持ちを尊重します。

もちろん、計画通りに行かない日もあります。大人だって仕事してても、なんか今日はやる気が出ないなという日はありますから、中学生にそんな日があるのは当たり前です。

計画通りに行かなくても、何も言わない。計画通りに行かなかったことで、長女が不安を感じていたら「そんな日は誰にだってあるよ、そんな毎日計画通りに行くわけないよ」と励まします。その日できなかったら、次の日にやればいいのです。(そりゃぁ毎日ダラダラしていたら、注意しますがね)

3.長女の弱点を見つけ、克服法を考える

ベネッセを始めたときにはもう夏休みが終わっていたので、長女に自分で探してもらう時間なんてありません。どの教科のどこの部分を間違えてしまっていることが多いのか、過去の模試の結果から分析します。

そして、弱点が見つかったら、その弱点を補強できる問題集を探します。

例えば、国語では、長文の要約の問題があり、うちの子はその点数をいつも落としてしまっていたので、要約力を高める問題集を買いました。また、社会ではグラフや文章からの読み取り問題が多かったので、社会の文章題ばかりを集めた問題集を買い、それを何往復もやってもらいました。

4.まとめた時間を作って、模試と過去問を解く!

高校受験に限らず、英検でも、漢検でも、なんでもかんでも、私は過去問を解くことが一番大事だと思っています。ベネッセでも、過去問は5年分を3周分するとよいと言っていました。もうどうやって解くのか、覚えるほど解くのが良いと書いている人もいたので、うちは5年分5周はしたのではないかと思います。

それをできれば5教科、1日でやるようにして、本番と同じ集中力を持てるようにしました。

5.遊ぶときは遊ぶ!!!

せっかく山村留学に来ているのですから、その時期その時期の行事にも積極的に参加しました。夏休みも、もともといたところにいたら、毎日夏期講習に行っていただろうけど、そこでは海に遊びに行ったり、旅行にも何回か行って、楽しく過ごしました。

そんなこんなで、ちょっとずつ、ひとつずつ、弱点をつぶしていき、そこが得点源に変わり、最終的には中学2年のときに志望していた高校を飛び越え、そんな高校とてもじゃないけど届かないと思っていた偏差値68の公立高校に無事に合格することができました。

何にでも向き不向きがありますし、志望校合格へのアプローチはひとつではありません。

私が中学の時は、塾があったおかげで合格しましたし、私には塾がとっても合っていました。

長女には、自分のぺースでゆっくりじっくり取り組める通信教育が合っていました。

で、節約の話に戻ります。

もし塾に行っていたら。。私の県にある最大手の塾のHPによると

中学3年生は春期・夏期・冬期・直前のすべての講習に参加プラス毎月の授業料で、合計583,500円でした。

対して、我が家が支出したのは、スタサプ1年契約21,780円、個別指導8,602円×3か月=25,806円、ベネッセ7,980円(昨年度)×6か月=47,880円 合計95,466円

と、その差額50万円近くなりました

目的はお子さんが生きたい高校に受かることであって、節約ではありませんから、お子さんの個性に合わせた選択が一番です!

でも、塾しか選択しかないと思っている過去の私のような人、うちの長女のように、お子さんが多忙すぎて塾から帰ってきてへとへとで。。という方、塾以外の選択肢、試してみてもいいかもしれません。それが節約とも結びついたら一石二鳥です。

そもそも、昨年度田舎暮らしを体験したからこそわかりますが、都会のような塾がそもそもなくて、そこに行くという選択肢がない子もいます。それでもみんな受験しているし、その県の難関校に行く子だっています。塾に行かないとと受かるわけがないと思っていた私、他の世界を知らなかったなって思います。

うちは、長女受験のとき、暇な次女が騒いで長女にちょっかいを出して、勉強の邪魔をして、長女がよくブチ切れていました。いくら言っても静かにできない(仕方ないですよね、自分はやることないんですもん)次女を、家に居させないべく次女をその寺子屋のような塾に通わせたくらいでした笑笑

そっちが長女のベネッセの額よりも高かったという💦笑っちゃいます。

うちは来年度、今度はその次女が高校受験。またタイプが違うので、どうなることか。。。まずはベネッセでやってみて、ダメそうだったら塾も試してみようと思っています。

その辺はまた報告します!

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